いくつかのピッチコンテストを見学させてもらったけれど、NDA(秘密保持契約)の関係でお伝えできないので、アメリカに来て一番感じていることを書きます。
サンフランシスコをはじめ、シリコンバレーでは、少し検索しただけでも週3〜4日は、何かしらのピッチコンテストが行われていますら。すなわち、日本よりも投資家やVCに売り込むチャンスは圧倒的に多いです!
それにもかかわらず、日本人のシリコンバレーでスタートアップを目指している企業は、2018年度は913社もいるにも関わらず、ここ10数年で成功したスタートアップは、ほんの数社。その数社だって、「成功した」といっていいかどうかも危ういくらい。
今回いくつかのピッチコンテストに足を運んでみて思ったのが、タイトルにもある通り、日本人はプレゼンが下手ということ。アメリカでプレゼン慣れをしているスタートアップの方々は、本当にプレゼンが上手い!与えられた時間どおりに、短くコンパクトに自分のビジネスのポイントを的確に伝えている。
日本にいる時にも起業を目指していたり、スタートアップとして頑張っている起業家さんのプレゼンを聞いたことがあるけれど、国内のコンテストで優秀された人のプレゼンですから、全然、彼らに敵わないと思ってしまうほど。
プレゼン中、アメリカのスタートアップのCEOの方からは圧倒的な自信と余裕を感じることができる。投資家やVCはスタートアップの技術やサービスよりも最終的には人をみているというけれど、本当だと思う。圧倒的な技術力がある場合を除いて、アメリカのスタートアップのCEOは「この人に投資してみよう!」と思えるような魅力的な人ばかりだ。
彼らの雰囲気を文章で例えるのは難しいけれど、パーティで魅力的な女性を見つけたら、軽くウィンクして、気をひくための面白いジョークを軽く言えるような雰囲気を持ち合わせている。
日本のスタートアップがシリコンバレーで成功できない理由は決して、プレゼン力だけではないけれど、この部分について我々はもっとシビアに考えていく必要があるのでは?と思う。
前職でプレゼンテーション研修なるプレゼン力向上のサービスを企業向けに提供していたが、プレゼンに必要なのはスキルだけでなく言語化しにくいコミュニケーションも求められる。グローバル視点でみた時、我々はもっともっとプレゼンの訓練すべきだと、心に強く刻まれました。
またあわせて、なぜ得意でないのか?も調べる必要がありそう。
次回シリコンバレーに来た時は、私もピッチコンテストで是非プレゼンをしてみたい!!
ちなみに英語が得意ではない海外の登壇者が、「(短いプレゼンの中で)同じ言葉を繰り返すのは無駄。」「もっとクリアに話して。」と投資家やVCに注意されていた。そのため、もしシリコンバレーのピッチコンテストに参加するのであればプレゼン力と併せて高い英語力は必須条件のようだ。