起業の柱としてVirtual Reality(VR)を使った360°動画ストリーミングECビジネスを考えていたけれど、サンフランシスコにきて、イマイチVR事業に確信が持てなくなりつつある。

もちろん目的はVRを普及させることではなく、VRはあくまで方法論の1つだったが、プロトタイプ開発の下準備を進めていただけに、悩ましい。

Facebook社のようにゲームをメインにしたVRプラットフォーム開発などは進んでおり、ゲーム分野でのVR活用の展望はまだまだありそう。

業界別の分布図があれば見てみたい

ただゲーム分野以外についても日本よりシリコンバレー界隈は技術もサービスも進んでいると思っていたけど、日本でみてきたものと、大きく変わらないように思う。肌感覚的にはクオリティは少しずつ上がっているけれど、1年前から提供されるサービス領域は、大幅に変化していないようだ。

シリコンバレーにはSilicon Valley Virtual Reality(SVVR)といわれるVRに関心をもつ人が集まるコミュニティもあれば、事例共有のmeetup も頻繁に開催されているし、近隣のスタンフォード大学では、VRの没入感が与える心理学影響まで研究されている。だからシリコンバレー界隈でのVRビジネスは、かなり進んでいるのでは?と期待していたのだが、情報収集の仕方が悪いためか、まだ核心に触れられていない。複数のイベントに参加しても、まだインスパイアされるほどの商品を見かけていない。

VRと同じ扱いをされがちなAugmented Reality(AR)については、Google MAPの道案内機能のリリースが記憶に新しいが、ゲーム以外にも倉庫管理や修理メンテナンス作業サポート、建設イメージの確認や進捗管理など産業分野での引き合いは増えていきそうだ。

特に開発環境について、簡単にVR/AR用に編集できるアプリケーションがでてきているため、CAD加工のものでも開発コストが安くなりそう。私でもInsta360°のカメラを使えば、簡単に360°動画を作成できるし、初心者でも簡単にVR/AR のゲームが作れる講座も頻繁に開催されている。(後日もう少し調査し、レポート予定。)

建築用AR/VR編集ソフト

https://www.geopogo.com/#/

3D CAD AR/VR編集ソフト

https://www.mindeskvr.com

XR(VR/AR/MR)のポータルサイト













もちろんデバイスは新しいものが続々と開発され、少しずつ使いやすく、高機能になっているし、スマートフォンで360°の没入感を簡易的に楽しめるカートボードビューアも手に入りやすくなっている。

とはいえ、やはりこのVRにおいては、ヘッドセットを頭につける一手間に、どうしても不便を感じてしまう。

スマートフォンの延長線上として検討されているARグラスや網膜照射タイプのARについては、まだ見かけていないので、引き続き情報収集をしていきます!

トップ画面の写真はLori-Lee Elliotさんです。没入型テクノロジーによって、私たちの生活、仕事、および学習方法がどのように改善されるかに焦点を当てたイノベーションおよびテクノロジストラテジストです。Loriさんは世界中で大規模な建設プロジェクトに取り組んでいて、技術ソリューションを建設市場で利用できるような取組みをされています。Future Sight ARの創設パートナーでもあり、Startherenow.orgの委員会のメンバーでもあるそうです。アメリカでも女性のリーダーは少なく、Loriさんは才色兼備で素敵です。https://www.lorilee.io/

その他

サンフランシスコ付近では日本のpeatix のようなmeetup(日本版もある)やEventbriteアプリを使って、色々なイベントに参加することができる。meetup は有料も無料もあるが、セミナー的なものは、だいたいご飯と飲み物がバイキング形式でついているので、ご飯を食べながら気軽に勉強ができる。情報収集目的でも友達づくり目的でも積極的に活用されることをオススメします!